USJのワンピースプレショ2026を見て思ったこと.

このショーを作るのに,莫大な予算と沢山の人の努力がかけられているということ.また関わる人々が全力を懸けて製作しているということを踏まえた上で言います.

 

中途半端で気持ちが良くない.

 

エンディングの最中に「あれ?」と思ってしまいました.

初めてプレショを観劇したのは2年前.ウォーターワールドの機構をうまく使い,ワンピのストーリーの旨味をよく表現できているなと思いました.去年も面白かった.

でも今年は全く違う.わくわくできなかった.なのでこんな記事を書くに至っています.

ここからはすでに観劇している前提で書いていきます.ネタバレなどは知りません,了承済みですよね.

 

良かったところ

ネコ耳

敵の能力によってネコ化する,それをネコ耳が付くことによって表現する演出は良いと思いました.

綺麗な女性のキャラを活かすという点で,遠くから見てもわかりやすいし,変化についても伝わりやすい.猫化という能力を示すためにはとても良いと思います.

ハンコック様の登場も12年ぶり(?)らしいですね.ハンコック様に猫耳をつければ,そりゃウケますよ.その姿を見たい方はぜひ.実際歓声も沸いていたと思います.

ネコ耳が付いていたキャラは主にマーガレット,ハンコック,ルフィ,サンジ.主に人気キャラなのでは??

 

ストーリーの最後

あと良かった点として,ネコ化するというストーリーの最後に,泥棒猫であるナミさんが言葉を述べて終わるというところは良かったと思います.ここにだけ,ストーリーの一貫性を感じました.

 

良くなかったところ

ではなにがダメだったのか.

 

このショーのコンセプトは何なのか

これがわからない.

何を見せたかったんだろう.と,もやもやしています.

今回のショーの目玉は何なんでしょう.猫?ハンコック?それとも武装色の覇気??

CMを見ると“自由”がテーマなのでしょうか?.そのわりには自由に対してフォーカスしているような,自由の大切さを考えさせるような描写は見られなかったと思います.

支配される世界から逃れよう,と察してあげることはできます.でもそれを,客が“察する”のはダメでしょう.直接的でもいいからメッセージを伝えてほしかった.伝える手段はあったと思います.

 

キャラが多すぎる

コンセプトが迷子になる作品の典型例その1です.

前置きにも書きましたが,私はワンピースにわかです.麦わらの一味のプロフィールと,グランドラインに入るくらいまでで止まっています.今回はハンコック様が出ると知っていたのでハンコック様が登場するエピソードをチェックしたわけですが,あのショーを見た人ならわかるはず.出てくるキャラが多すぎる.それも名前が紹介されないキャラが.

麦わらの一味やハンコック,またショーのメインであるオリジナル敵役は名前の紹介がありますが,それ以外のキャラはありません.だから最後が全く分からなかった.誰が出てきて何の力で終わってしまったのか,あっけにとられたまま終焉を迎えました.

 

やりたいことが多すぎる

典型例その2.

パッと浮かぶだけでも

  • ルフィとハンコックをネコ化させたい
  • ハンコックを出すなら天竜人関連の話をしなきゃ
  • 武装色の覇気の演出を思いついたor実現できるようになったからやりたい

この3点.

場所と時間が限られている中で,全てを叶えるのは困難が生じます.何かを諦めてもよかったんじゃないのかな….

実際に,今回は前説がありません.いろんなことを詰め込もうと思った結果,前説をやる時間が無くなったのではと推察します.まあでも今回は敵のメイン部下(ピンマイクをつけた演者)もそんなにキャラ立ちしていないし….

 

つまり脚本がダメ.

このルートなのかな,という想像をさせるのだけれど裏切られ続けました.予想を裏切るのは面白さに繋がりますが,そうやって期待を煽るのであれば適切な,予想外な良い着地点に着地させるべきです.明らかに胴体着陸しています.

ここで,私が観劇しながら頭に浮かんだ,“こんな話の流れになるのかな”をご紹介しておきます.

 

Situation1:悪役の大将が過去を回想

麦わらの一味・ハンコックに追い詰められた悪役の大将が,自分の過去を追憶し,恨みの気持ちから能力のリミットを外して反撃を始める,というような展開.

今回のショー本編にもパワーアップのシーンはありますが,過去を回想するような葛藤はありませんでした.

過去の回想が無いと,敵キャラの目的はどの文脈から発生したものなのか,なぜ攻撃・侵略をする必要があるのか,また気持ちの変化を表せていないように感じました.天竜人への恨みがある,と言っているけれど,具体性はなし.

せっかく天竜人への恨みがあるハンコックもいるというのに,なぜ使わないのか.とくに服を脱いでパワーアップをするくらいなのだから,焼印等があるとより伝わりやすいのでは,と思いました.

最初の落とされるシーンが回想らしいという話を見ました.ですが,掴みとしてはいいかもしれないけれど説明としては不十分です.

 

Situation2:麦わらの一味VSルフィ・ハンコック

ネコ化して操られたルフィ・ハンコックが麦わらの一味を攻撃するという展開.両陣営が全力で戦うことにより戦うことに関する葛藤を表現する,または全員が疲弊することで敵陣営が優勢となるという進行にできると思います.

今回のショー本編にもルフィとサンジが戦う(戦うというよりもじゃれあうような感じ)ような場面があったように思いますが,一瞬でチョッパーが登場し解決.非常にもったいないなと思いました.

特に今回の戦い,麦わらの一味があまり苦戦していないんですよね.救世主チョッパーの登場が速すぎて,結構イケイケドンドンで戦っていたように感じています.

 

Situation3:敵を倒した後,海軍orサイファーポールともう1バトル

メインの敵軍と闘った後に登場するサイファーポール(ロブ・ルッチのいるチームで合ってますか?)と,麦わらの一味・ハンコックチームで戦闘をするという展開.いわゆる2段オチです.

最近はこの演出が多いように感じます.ネバーランドアドベンチャーですとか,EndlessSHOCKもそうだと私は思っています.さらなる驚きをくれるという効果があるのでとても有効です.心に残る.

ですが今回のショーでは,サイファー・ポールが登場すると,いろんなキャラが出てきてとにかく戦いを止めます(誰かわからない).ここでもう1戦やってくれた方が,まだまだ終わらないというワクワク感を与えられるのに,戦ってくれなかった….これを入れれば,メインの敵がサクッと倒されても理由が見えるので,まとめやすくなるのではないかと思います.

 

スペシャルグリーティングとは.

本編終了後,いつものグリーティングコーナーに移ります.

ですがグリーティングコーナー終了後,スペシャルグリーティングとして,本編に登場していないキャラが出てきます.まだ私でもわかるエースやサボ,ローやコビーなど,明らかに主要なキャラが出てきますが,意味が分かりません.なぜ出てくるの?????

というか,今回のプレサマグッズである缶バッジを購入しましたが,私はローを引きました.ですがショー本編には登場しなかったわけです.これって騙されているのと一緒では?と思ってしまいます.もちろん,“ショーに出てくるキャラ”という触れ込みで売っているわけではないので文句は言えないですが,誤認してもおかしくはないと思います.(サンレスに出てくるわけでもないわけですし)

先ほども2段オチの話はしましたが,グリーティングでそれを行うのは無理があるだろと思ってしまいます.ご挨拶をスペシャルにする狙いが見えない….

 

私が分からないこと

ワンピースファンの満足度

は,いかがなのでしょうか??.これでもワンピースらしいショーは担保されているのですか??.私はエンタメ文脈が違う以上,うがった見方をしているのだろうとは感じています.

私の持っているワンピースのイメージというのは,“仲間を心底大事にする”,“許せない思想に対して異議を唱え続ける”,“何度もあきらめずに,根気よく戦い続ける”ということです.なんだか,今回のショーでは感じられませんでした.

 

スペシャルグリーティングで満足してはいけない

珍しいキャラが出てくるからなのか,人気キャラがいるのかわからないですが,グリーティング後のスペシャルグリーティングで歓声が上がっていました.ショーに出ないキャラでも,会えれば満足なの…??と思ってしまう私.それで良いなら良いと思います.私に合わないんだな…で終われるので.

 

ということで普段あまり書かない“否”をメインとした記事でした.ここに書き表して少しはもやもやが晴れたかな.観劇した方のご意見・ご感想心よりお待ちしております.

 

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